最後に名前を書かれるのは―――

金曜ロードショーで前編もう一回観た時辺りから特に心待ちにしていた
映画「DEATH NOTE the Last name」を観て来ました。
うん、前編からの期待感とかも多分に入っているからかもしれませんが
ぶっちゃけて一言で言うと面白かった。特に前編を観た人なら是非とも観るべきだと思います。


大まかなストーリー(ラスト以外)は1部を基本的になぞりつつ
随所に2部のエッセンスを上手く混ぜ込んで再構成して新たな物語にしたという感じ。
その方式はいいのですが前作以上に原作既読を前提にして話作ってるような。
特に所有権放棄の件は端折りすぎてワケ分かんなそう。原作もよく分かんなかったけど。
単に時間取りすぎるからなのか映画のテンポを重視したのかは分かりませんが。


Lのひょっとこ仮面が面白過ぎ。館内爆笑してたし。
さっきも書いたけど重要な説明とか結構端折ってるくせにミサの監禁シーンはやたら凝りまくってた。
というか監督のこだわりらしいですが女性陣の描写がいちいちエロい。
原作の火口ポジに高田清美というのは上手いと思った。何か魅上も混じってるよね。
月の同級生でも清楚でもないので原作高田とは完全に別キャラという気がしないでもないですが。
高田殺すシーン、いくらレムが注意引き付けてるからって月の動きが怪しすぎて吹いた。


んで一番唸ったのがやっぱり月の死亡までの一連のシーン、大まかな流れは原作2部のアレと
大体同じなのに原作にはいない総一郎さんがいい味出してたりして全く別の話になってる。
各所で言われてるけどやっぱり人間ドラマを重視した結果なのかな。Lと総一郎の関係とかも含めて。
デスノートに一度書かれた人間の死は変更することは出来ない」ルールを使った
Lのアレは何か思い付くだけなら簡単そう*1に思えて実は盲点だった。
ただ、原作再現っぽく黒ベタシーンを挟んだのは必要あったのかなと。
漫画ならともかく映像でアレやっても「無」の表現としてはピンとこないと思うのですよ。
あれを再現するならあそこでスタッフロール流しちゃって残りの話はその後に回せば雰囲気出たかも。


一瞬Lの本名分かっちゃうのかと期待させられたけど結局謎のままでした。
おのれ、そんなに13巻を買わせたいかっ!

*1:実際にそれを実行できるかという問題は置いといて