読書記録

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)

なれる!SE (2) 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫)

なれる!SE (2) 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫)

年明け頃に、久しぶりに会った高校の友達から
「アフィとかで楽して稼ぎたい、それかSEなりたい」という寝言をほざかれた相談を受けたので
SEのことがよくわかるという噂を聞いていたこのシリーズを勧めたことがあった*1のですが、
そういえば勧めた自分が読んでないというのもどうかと今更思ったので、とりあえず。


現役あるいは元SEに(ある意味)大好評という話に思わず頷く業界小説。本編だけ読むより
書評巡りして「現実こんなもんだよ」「いやもっとひどい」「業界の実態(※ただし美少女を除く)」的な
感想を併せて読んでSE業界に思いを馳せるのが正しい読み方な気がする。
あとがきの生々しい痛々しさが半端ない。


剣と魔法のファンタジーや超常異能が跋扈する世界で心身削られ命の危険と戦う主人公がいたとして、
それでもそこに美少女とのラブがあれば羨ましいとか脳天気に読めてしまうのがラノベの醍醐味ですが、
その過酷な舞台が現実にある(かもしれない)ブラック企業というのはどう捉えて読めばいいのやら。
命のやりとりが無いだけマシと見るべきなのか。緩やかに命を磨り減らしてはいそうだけど。


趣味アピールでブックオフで漫画本漁るのを古本屋巡りと称するのがまんま就活中の自分だった。
SEでなくても飲み会幹事の心得なんかは参考になりそう。

*1:ちなみにこれチョイスしたのは件の彼が所謂オタク系に属する人間だという認識の元ですが、彼はアニメは好きだがラノベは読まない人らしかった。適当な認識でモノ勧めるのはよくないね。